こんにちは、三味國です。
今回は日本の伝統楽器である三味線の種類について、紹介していきたいと思います。
人に三味線をやっていると言うとき、昔のあまりイメージの良くない芸者を思い浮かべる人もいて、大分年代によっては捉え方が違うんだなって感じたことがありますね。
私のイメージでは、特に津軽三味線なんかは、ホントかっこよく、最近の若手の奏者たち見てるとスタイリッシュにキメてる感じがします!
津軽が人気が出ているのも、現代に合わせたポップやロックなどにアプローチされ、自由度が高いところにあるのではないかと思います。
中には、琴や尺八とセットになっているものや、歌舞伎音楽で用いられる三味線などジャンルによって使い分けは様々です。
このように様々なジャンルで使い分けられる三味線ですが、大まかな見分け方についてみていきましょう。
三味線の種類
三味線は大きく分けて、「細棹」「中棹」「太棹」の3種類に分けることができます。
細棹:2.5cm以下
中棹:2.6~2.7cm
太棹:3cm以上
明確な定義があるわけではありませんが、三味線は棹の太さで見分けることができます。
細棹は主に歌舞伎音楽に使われ、中棹は三曲(三味線、琴、尺八を纏めて三曲と言う)に使われる地唄三味線などがあります。
そして津軽三味線は太棹に分類されます。
実は、三味國は地唄三味線も経験したことがあり、津軽三味線とは一回りサイズが小さくなっています。
最初は、弦に撥を引っかけて音を出す点では何も変わらないので、ただサイズが違うだけかと安易に考えていましたが、構えるときの膝への置き方や撥の大きさ、持ち方、弾き方が違うのです。
これにはびっくりした覚えがあります。因みに、地唄三味線を津軽のように弾くと怒られます(笑)
糸の太さも若干変わってくるので、音色にも違いがあります。
棹の材質
現在、棹に使われる材質は「花梨の木」「紅木」が使われ、用途によって使い分けられています。
・花梨の木は稽古用や初心者用に値段も手ごろです。
・紅木は舞台用、本格的に弾きこみたい方向けです。(ちなみに日本産ではありません)
花梨の木は使っていくにつれて木がすり減っていくため、カンベリという修理が必要になってきます。長く弾いていきたいのなら、最初から紅木を選んだらよいかもしれません。
でも、紅木はインドの木で密度が大きく硬いため音がはっきりしていますが、密度がある分、花梨の木よりもめちゃくちゃ重たいので覚悟が必要です(笑)。本格的にやっていきたい人であれば、はっきりと音がでる紅木三味線で音を聞きながら学んだ方が良いです。
まとめ
今回は三味線の種類を見分けるときの棹の太さについて、また棹の材質について書いてみました。
これをきかっけに三味線の演奏を聴く機会があったり、三味線に触れる機会があれば、棹の太さや使われているジャンルに注目してみて下さい。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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