皆様こんにちは!
京都の世界遺産で天皇と深く所縁のある天龍寺。
今年は今月10月22日にある即位礼正殿の儀もあることからも、とても天皇家に関わることに関しては好奇心が高まっていますね。
どうやら後醍醐天皇との関りがあるそうで、天龍寺自体も嵐山を借景にした庭園がスゴイみたいですね!
今回は「天龍寺と後醍醐天皇の関りは?嵐山借景庭園の特徴や見どころを解説!」と題してお送りいたします。
天龍寺と後醍醐天皇の関りは?
天龍寺と天皇との関りですが、調べてみるとけっこう歴史的に根が深くて驚きました。
南北朝時代って、歴史の授業で習いましたよね?
尊皇派とか、その反対派です。南北に分かれた戦いが、今の時代まで影響を与えているんです!
天龍寺はどうして建てられた?その歴史は?
まず天龍寺が建てられた理由ですが、「1339年に足利尊氏が後醍醐天皇を弔うため」に建てられたそうです。
これまた鎌倉時代にまで遡ります。
1192年に源頼朝が鎌倉幕府を立ててから、幕府への不満が世の中に広まっていました。このとき後醍醐天皇は、幕府に不満をもつ人々を収集して、倒幕に成功します。
この戦いで天皇側に貢献した足利尊氏という人物がいます。
後醍醐天皇による新しい世でも世間の不満はなくなることはありませんでした。
後醍醐天皇と足利尊氏が戦うことになってしまうです!
足利尊氏は後醍醐天皇を天皇の座から引きずり降ろしますが、負けじと奈良県の吉野山で正統な天皇を名乗ります。
- 京都には足利尊氏が擁立した天皇(北)
- 奈良には後醍醐天皇(南)
という2人の天皇がいるという状況になってしまいました。
これが「南北朝時代」です。
両者は幾度の戦いの末、足利側の北朝が勝利を収めます。
当時の時代は、自然災害や病気の原因は怨念を持った人間が関係するという風潮の社会でした。
南朝の後醍醐天皇は北朝を恨んで死んでいったとされるからです。
この怨念を弔うために建てられたのが、天龍寺というわけです。
現代では南朝が正統とされていますが、実際は北朝の血統が受け継いでいますね。
無念としかいえない。
後醍醐天皇はなにを思って逝ったんだろうか・・・
天龍寺|嵐山借景庭園の特徴や見どころを解説!
無念に終わってしまった後醍醐天皇が弔われた天龍寺は、いまでは京都観光の名所となっています。
桜の庭園、紅葉の庭園、様々な姿の庭園が観光客を魅せます。
天龍寺|特徴は借景?見どころは?
借景とは、日本庭園や中国庭園における造園技法のひとつです。
庭園の外の山や樹木の自然を、庭園の背景として一体化させたものです。
▽動画は雪の嵐山が借景となっていて、庭の雄大さがましているそうです。
このように庭園に背景を取り込むことで、奥行きのある景観を形作ることができるんですね!
見どころはなんといっても「曹源池庭園」です!
▽天龍寺|曹源池庭園
借景は亀山で後醍醐天皇や亀山天皇が亡くなられたあとに火葬された聖地でもあります。
一番の魅力は滝石組にあるそうです。
滝石組がよくわからないですが、鯉魚石(りぎょせき)が位置が躍動感ある役割を果たしているそうです。
また、見る方向によって借景が変わり、奥行きと遠近感を出しているのだそう。
おはようございます。
夢窓国師作庭
わが国最初の史跡・特別名勝指定。中央の曹源池を巡る池泉回遊式庭園で、大堰川を隔てた嵐山や庭園西の亀山を取り込んだ借景式庭園。
世界文化遺産
嵯峨 天龍寺
曹源池庭園 pic.twitter.com/tcS8logRbD— Non (@daisukelinkup) November 28, 2018
嵯峨天龍寺の曹源池庭園。まずセンター位置の滝組自体がきれいな二等辺三角形を構成。さらにそこから派生するように、庭園全体にいくつもの三角形が配置される。意外なくらいに、幾何学原理がランドスケープデザインをコントロールしていました。#天龍寺 #滝組 #嵯峨嵐山 pic.twitter.com/PQ2d3yzAsF
— 梅林秀行 (@chang_ume) August 11, 2018
おはようございます。11/13の京都市内は今シーズン一番の冷え込みとなっている朝を迎えています。気温計は5℃となっています。写真は天龍寺。一年を通して多くの観光客が訪れる寺院ですが、紅葉シーズンは特に凄い人出となります。曹源池庭園が紅葉の見頃を迎えています。 #kyoto #京都 pic.twitter.com/3w7cBQS1VV
— 京都五感処-京都Loversフォーラム- (@Kyoto_Lovers) November 12, 2017
おわりに
さて皆様いかがでしたでしょうか?
今回は「天龍寺と後醍醐天皇との関りは?借景庭園の特徴や見どころを解説!」と題してお送りさせていただきました。
後醍醐天皇の無念の思いが残った地が今や観光名所となりました。
これも怨念を緩和させるためのものなのでしょうか?
それだけ奥深いスポットでもあるし、今日まで流れている天皇家の系統があるわけですから、いろいろと考えさせられる観光スポットでした。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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